【ブロックチェーン】ブロックチェーンは3種類。参加方法の違いで分けられている。

2024年3月12日

2023年3月時点で、様々なブロックチェーンが開発され運用されています。

ビットコインやイーサリアムのブロックチェーン以外にも多くのブロックチェーンがあります。

しかし、分類するとなると3種類なのです。

この記事はそんな記事です。

基本的な動作は変わらない

ブロックチェーンの種類というと、動作している目的。ビットコインなら送金、イーサリアムならプログラムの実行など。そういった分類と思うかもしれませんが。

目的が違っても、ブロックチェーン自体の動作は変わりません。

トランザクションを集めてブロックを形成し、コンセンサス・アルゴリズムでチェーンにつなぎます。

送金などであれば取引記録、プログラムであればプログラム自体とそれを通して発生したトランザクションの記録。

そういった記録をするデータベースがブロックチェーンだからです。「分散型台帳」という名前の通り、それがブロックチェーンの機能なのです。

自分は一通り勉強した頃。

「結局ブロックチェーンで何ができるのか?」

について、ごちゃごちゃ考えてました。

暗号技術であったり、分散システム、コンセンサス・アルゴリズムといったブロックチェーンに使われている技術。

トークンの発行や鍵を保管するウォレットなど、ブロックチェーンをより便利に使う機能。

そういったものに注意が向いてしまって、根本のデータベース技術であることを見失っていたんですよね。

台帳技術なので、あくまで記録するものだと認識しなおしてからは、「何を記録するのか?」について情報を見るようになりました。

その結果、ブロクチェーンのユースケースを見るのが更に楽しくなっているのが今です。

・・・と、話がそれてしまいました。

ブロックチェーンは機能や目的で分類されているのではなく、参加方法の違いによって分類されています。

3種類のブロックチェーン

ブロックチェーンは分散システムによって稼働しているので、参加するには自分のコンピューターをネットワークにノードとして認識してもらう必要があります。

クライアントをダウンロードして・・・など手順はありますが、今回はその話では無いので。

ブロックチェーンネットワークへ参加する方法の違いにより、

・パブリックチェーン
・プライベートチェーン
・コンソーシアムチェーン

の3種類に分類されています。

パブリックチェーン

パブリックチェーンとは言葉の通り、公にされているブロックチェーンです。

誰でも参加でき、取引内容は常に公開されています。

参加者全体の合意の上で不正無く運用するために、コンセンサス・アルゴリズムに経済的インセンティブをもたせ、対改ざん性を高めています。

管理者は存在しないので、参加者同士で開発や運用の方向性について議論し、決定されています。

初期に登場したブロックチェーン。ビットコインのブロックチェーンやイーサリアムチェーンはパブリックチェーンに分類されます。

ブロックチェーンが開発された経緯や目指す状況を考えると、パブリックチェーンが本当のブロックチェーンの姿と言えるかもしれません。

プライベートチェーン

プライベートチェーンはパブリックチェーンとは逆の閉ざされたネットワークです。

単独の管理者が存在し、管理者に許可されたノードのみ参加できます。

元々信用のある状態で運用されるため、経済的インセンティブなどは必要ではありませんし、公開しにくい情報を記録することも可能です。

参加者も限定されている分、パブリックチェーンに比べてブロック生成は早いです。

しかし、ブロックチェーンが必要とされたのは管理者のいらないネットワークを形成できるからです。

分散システムを使っているとはいえ、公開する情報や範囲、参加者を認めるかどうかも管理者によるため、ブロックチェーンの利点を活かせているのかと考えると疑問が残ります。

変更の出来ない企業内ネットワーク・・・とも考えてみましたが、そうであれば他のクラウドサービスを使う方がメリットが大きいですよね。

コンソーシアムチェーン

コンソーシアムチェーンは、パブリックチェーンとプライベートチェーンの中間となる存在です。

複数の管理者により運用され、ブロックチェーンの開発や運用の方向性については管理者グループにより決定されます。

コンソーシアムチェーンへの参加は、複数の管理者の誰かから許可されれば可能となります。

管理者グループがいることでパブリックチェーンよりは承認が早く、プライベートチェンよりは遅い。

情報の公開範囲も基本的には参加者のみですが、管理者がそれぞれに許可するためパブリックチェーンよりは秘匿性が高く、プライベートチェーンよりは透明性がある。

そんな感じです。

個人と企業と

ブロックチェーンが広まった経緯をかんたんに書くと。

サーバー等の管理者のところに集まる個人のデータを、個人の元に戻す。インターネットを使用した履歴や、取引データなどは本来使用者自身のもので、管理者が管理したり行動によって利用を制限するべきものではない。

だから、どんな参加者でも利用することができ。分散システムによる民主的な運用を行えて。参加者同士で直接やり取りにより個人のデータを保管する。

という流れでした。なので、途中で書きましたが。パブリックチェーンという形で広まり、最初に登場したビットコインを運用するブロックチェーンは新しい価値をもつ仮想通貨として受け入れられたのです。

ブロックチェーンにおける取引の承認は、参加者の合意によってされるので、面倒な手順はありません。ビットコインで言えば、「どこから」「どこに」「いくらのビットコイン」が移動するかをていじするだけで良いのです。

しかし、企業や個人がビジネスでブロックチェーンの利用を考えた場合、この取引が承認されるスピードが重要となります。

クレジットカード決済などのようにその場で承認されるものが使われている中で、承認スピードが遅いものは採用しにくいでしょう。

パブリックチェーンはコンセンサス・アルゴリズムにより承認されるので、決して早いとはいえません。

そのため、ブロックチェーンのビジネス利用を現実に近づけるためにできたのが、プライベートチェーンであり、コンソーシアムチェーンです。

使用を想定する状況などに合わせて、どのブロックチェーンを利用するかを選べるとも言えます。

分散化が目的なのに、管理者がいるとは何事だ!

・・・とは一概には言えないんですね。

まとめ

ブロックチェーンにはパブリックチェーン、プライベートチェーン、コンソーシアムチェーンの3種類がある。

ということでした。

個人的には、プライベートチェーンとコンソーシアムチェーンが生まれた理由が、プロックチェーンの今後の発展の鍵だと思っています。

UIやUXの問題もこれに近いなぁと。

これについては、機会があれば記事にしてみようかなと思っています。

参考にさせていただきました。

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