WEB3ウォレットとは?‐暗号資産を扱うのに必須の機能

2024年3月20日

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WEB3で提供されるサービスは暗号通貨やNFTといった暗号資産を元に提供されています。

その保管や送受信を行うためのツールが「WEB3ウォレット」です。

単に「ウォレット」でも大丈夫ですが、一応「WEB3ウォレット」と表記することにします。

本記事では、WEB3ウォレットの特徴や注意点について解説します。WEB3ウォレットの利用を検討している方のご参考になればと。

WEB3ウォレットとは?

WEB3ウォレットとはブロックチェーン技術を利用して、DApps(分散型アプリケーション)やNFTなどを管理するウォレットのことで、自分の暗号通貨やトークンを自由に管理することができます。

WEB3ウォレットで管理するのは暗号資産ではなく、ブロックチェーン上のアドレスと紐づく秘密鍵です。

なので、Web3時代の新しい金融インフラを始めとするWeb3サービスを利用するのに必要な機能なのです。

ウェブブラウザ上で動作するものや、スマートフォンアプリとして提供されるものなどがあります。

WEB3ウォレットの特徴

ウォレットとキー

WEB3ウォレットの特徴には、以下のようなものがあります。

  • DApps(分散型アプリケーション)との連携
  • 秘密鍵の管理
  • 複数のアセット保管

DApps(分散型アプリケーション)との連携

WEB3ウォレットは、NFTやDeFiといったWEB3サービスを提供するDAppsと連携できるのが大きな特徴です。

ユーザーはウォレットから直接DAppsにアクセスし、アプリケーション上でトランザクションを発行できるので、手軽にサービスを利用できます。

WEB3ウォレットはDAppsを使用するのに欠かせないツールです。

秘密鍵の管理

WEB3の特徴でもありますが、秘密鍵の管理を行うのはユーザー自身です。

WEB3を利用する上で最重要な情報である秘密鍵の保管方法も、自分で決めなければなりません。

しかし、自分で選ぶということはより自分自身が満足し安心できる手段で、セキュリティを確保することができるということです。

例えばオフラインで秘密鍵を保管する方法があります。

そうすると、サーバーなどのにオンライン上に秘密鍵が保管されていないことになります。

なので、もしハッカーが利用しているWEB3サービスのサーバーを狙ってきたとしても、秘密鍵を盗むことはできません。

とはいえ、利便性と安全性はトレードオフの関係なので、どちらを重視するかも自分次第です。

複数の暗号資産を保管

WEB3ウォレットは自分の暗号通貨やトークンを一元管理することができるため、1つのウォレットで複数の暗号資産を管理できまし。

通貨のように数量のあるトークンの発行規格であるERC-20トークンやNFTの発行規格であるERC-721トークンなど、イーサリアムブロックチェーン上で動作するトークンの保管も可能です。

WEB3ウォレットを使う際の注意点

ハードウェアウォレット

WEB3ウォレットを使う際の注意点には、以下のようなものがあります。

  • 秘密鍵の紛失に注意する
  • セキュリティ機能を適切に設定する

秘密鍵の紛失に注意

秘密鍵は暗号資産を扱うのに最重要な情報であるため、秘密鍵を紛失した場合には保管していた暗号資産は永久に失われてしまう可能性が高いです。

というのも、復旧を簡単にしてしまうと思いもよらないところで複製されたりといった、セキュリティリスクが急激に高まってしまうからです。

そのため、基本的には再発行しにくい仕組みとなっていますので、秘密鍵は必ず安全に保管し、絶対に他人と共有しないようにしましょう。

保管方法としては、下記がおすすめです。

  • ハードウェアウォレットを使用する
  • 二要素認証などを採用しているソフトウェアウォレットを使用する
  • 紙に印刷して保管する(ペーパーウォレット)

セキュリティ機能を適切に設定する

WEB3ウォレットは、2段階認証や生体認証などのセキュリティ機能を備えているため、これらのセキュリティ機能を設定し、ウォレットのセキュリティを確保することが重要になります。

セキュリティ機能は、ウォレットの種類や提供元によって異なるため、WEB3ウォレットを安全に利用するためにも、事前にセキュリティ機能を確認しておきましょう。

代表的なWEB3ウォレット

代表的なWEB3ウォレットには、以下のようなものがあります。

  • MetaMask(メタマスク)
  • Trust Wallet(トラストウォレット)
  • Rainbow(レインボー)

MetaMask(メタマスク)

メタマスク

MATAMASK

MetaMask(メタマスク)はブラウザの拡張機能としてインストールすることで、DAppsにアクセスできるようになるWEB3ウォレットです。

イーサリアムブロックチェーン上で動作するトークンやNFTの保管や送受信が可能で、DeFiやゲームなどのDAppsとの連携も簡単にできます。

MetaMaskは、ChromeやFirefoxなどの主要なブラウザに対応しており、スマートフォンアプリも提供されています。

実際のブロックチェーン上と同じ条件で開発を行えるテストネットとの連携もできるので、開発目的で使用されることもあります。

MetaMaskは、世界中で最も多くのユーザーが利用しているWEB3ウォレットの一つです。

Trust Wallet(トラストウォレット)

トラストウォレット

Trust Wallet

Trust Wallet(トラストウォレット)は、スマートフォンアプリとして提供されるWEB3ウォレットです。

イーサリアムブロックチェーンだけでなく、ビットコインやバイナンススマートチェーンなどの他のブロックチェーンにも対応しており、多種多様な暗号通貨やトークンの保管や送受信が可能です。

Trust Walletは、DAppsやNFTのマーケットプレイスにもアクセスできるため、Web3の世界を楽しむことができます。

Trust Walletは、暗号通貨やトークンの多様性に富んだWEB3ウォレットです。

Rainbow(レインボー)

レインボー

Rainbow

Rainbow(レインボー)もスマートフォンアプリとして提供されるWEB3ウォレットです。

イーサリアムブロックチェーン上で動作するトークンやNFTの保管や送受信が可能で、カラフルで直感的なデザインが特徴です。

RainbowはNFTのコレクションやマーケットプレイスに特化しており、NFTの購入や売却、交換などが簡単にできます。

RainbowはNFT愛好家におすすめのWEB3ウォレットです。

WEB3サービスの入り口となる機能

WEB3ウォレットは、ブロックチェーン技術を利用して、DAppsによって提供されるWEB3サービスで利用するトークンやNFTなどの暗号資産を管理するウォレットで、Web3時代の新しい金融インフラとして注目を集めています。

WEB3ウォレットを使うことで、自分の暗号資産を自由に管理することができますが、秘密鍵の紛失やセキュリティの設定には十分注意する必要があります。

この記事では、WEB3ウォレットの特徴や注意点について解説しましたが、将来的には「ウォレット」自体を気にせずサービスを利用できるようになると思います。

それぐらい基本的で重要で、WEB3の世界への入り口となる機能が「ウォレット」です。