ウォレットはどんな仕組みで暗号資産のやり取りをするの?
Web3ウォレットは、ブロックチェーン上のアドレスと秘密鍵のペアを保管し、暗号資産やNFTなどのデジタル資産を管理することができます。
保管されているアドレスと秘密鍵を利用して、暗号資産を送受信しています。
またWeb3ウォレットはブロックチェーンノードと通信可能な機能を備えており、DApps(分散型アプリケーション)にアクセスすることもできます。
この記事では、Web3ウォレットを利用した暗号資産のやりとりの仕組みについて簡単に解説します。
Web3ウォレットを理解するのに押さえておきたい機能
Web3ウォレットを理解するためには、以下の3つの機能を押さえておく必要があります。
・アドレス
・秘密鍵
・トランザクション署名
アドレス
アドレスとは、公開鍵から生成される30桁ほどの英数字で構成される、ブロックチェーン上のユニークな識別子のことです。
取引相手はこのアドレスを利用して、誰に暗号資産を送るかを指定します。
なので、アドレスを公開することでブロックチェーン上でのやり取りが可能となります。
秘密鍵
秘密鍵とは暗号資産を送信する際に必要なもので、アドレスと対になっています。
しかし、アドレスとは逆に非公開にしておかなければなりません。
というのも、秘密鍵はアドレスの元になる公開鍵の生成や、自分のウォレットの中身を見る場合など。
ブロックチェーン上の大切な情報に対する操作を行う場合にも使用するからです。
秘密鍵を紛失した場合、保管していた暗号資産は永久に失われる可能性が高いため注意が必要です。
トランザクション署名
トランザクション署名とは、暗号資産の送信を承認するために行う操作のことで秘密鍵を利用して行います。
トランザクション署名によって送信者のアドレスと送信内容が正しいことが証明され、ブロックチェーンノードによって検証されます。
トランザクション署名は、Web3ウォレットが自動的に行ってくれるため、ユーザーは秘密鍵を直接入力する必要はありません。
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Web3ウォレットを利用した暗号資産のやりとりの流れ
Web3ウォレットを利用した暗号資産のやりとりの流れは、以下のようになります。
①送信者は、Web3ウォレットから送信先のアドレスと送信額を入力する
②Web3ウォレットは、送信者の秘密鍵を利用して、トランザクション署名を行う
③Web3ウォレットは、署名されたトランザクションをブロックチェーンノードに送信する
④ブロックチェーンノードは、トランザクションの検証を行い、ブロックに追加する
⑤送信先のアドレスに暗号資産が送られる
以上が、Web3ウォレットを利用した暗号資産のやりとりのざっくりとした仕組みです。
Web3ウォレットを起点に取引が始まりますが、途中からブロックチェーンとのやり取りで取引の真正性を確認し、安全で間違いの無い取引が実行できる仕組みとなっています。
これらの検証に使用する重要な情報を保管し、管理することができるのが、Web3ウォレットなのです。
まとめ
Web3ウォレットはブロックチェーン技術を活用することで、ユーザー同士でも安全・自由に暗号資産をやりとりすることができるツールです。
また、Web3で提供されるサービスはトークンを利用したエコシステムを元に展開されています。
トークンを所有することで得られるメリットは様々ですが、逆を言えばトークンを管理できなければサービスを受けたり参加することはできません。
なので、トークン等の暗号資産を管理するのに利用するWEB3ウォレットは、重要な機能なのです。
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